【旅行×脳科学】旅行を計画して実行するだけで幸福感がアップするって本当?旅マエ・旅ナカ・旅アトで私たちの脳に起こる変化とは【計画術×脳科学】
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旅行は、日常から抜け出して自然や素晴らしい景色の中に身を置いて普段とは違う環境を体験することができます。この体験は私たちの脳にどのような影響を与えているのか、考えたことはありますか?
「行くのは楽しいけれど、計画を立てるのがめんどくさくてなかなか行けていない」「段取り通りに行かずに旅行はいつも疲れてしまう」など旅行にネガティブな印象を持っている人がいるかもしれません。ですが、この楽しい体験をすることで知らず知らずのうちに私たちの脳が鍛えられているとわかれば、もっと前向きに旅行計画を立てる気になるかもしれませんね。
実際に脳科学の観点から見ると、旅行が私たちの脳にどのような変化をもたらすのでしょうか。今回の記事では旅行について脳科学視点から考察します。
<目次>
旅行を因数分解すると?
インバウンドで使われる「旅マエ・旅ナカ・旅アト」の3つの時系列で効果を考察
旅行の計画実行で脳を使うとモテる?
脳は「心技体」の全てのパフォーマンスに直結
脳を最短ルートで鍛えるには?
旅行を因数分解すると?
それではまず最初に、「旅行」とは一体何をすることなのかをおさらいしていきます。
辞典によると「見物・保養・調査などのため、家を離れて他の土地へ行くこと」とあります。これによると、日常から抜け出して、他の土地を観光することで知見を広げ、心身ともにリフレッシュさせるという意味の言葉であるということがわかります。
では、家を離れて他の土地へ行くための「旅行」を計画し、実行するためには具体的に私たちはどんな行動をしているのかを整理してみましょう。
目的地の選定:
- 目的地のリサーチ
- 交通手段の検討
- 宿泊先の予約
準備:
- 荷物パッキングリストの作成
- 現地で必要なアイテムの購入
- 旅行保険の準備
移動:
- 空港や駅への移動
- チェックイン手続き
- 移動中のエンターテイメントの準備(書籍、音楽、映画など)
滞在:
- 宿泊施設でのチェックイン
- 現地での食事や観光
- 現地でのアクティビティの予約(ツアーやレジャー)
体験:
- 現地の文化や風習の体験
- ローカルフードの試食
- 観光スポットの訪問
安全確保:
- 旅行中の身の安全確保
- 現地の状況把握
- 緊急時の対応策の確認
コミュニケーション:
- 現地の言葉やマナーの学習
- 現地の人々との交流
- 旅行中の連絡手段の確保
リラックス:
- 現地でのリラックスタイムの確保
- スパやマッサージの予約
- 自然の中での散策やビーチでの休息
写真や記録:
- 現地の風景や体験の写真撮影
- 日記や旅行記の記録
- SNSへの投稿やシェア
帰宅準備:
- 宿泊施設でのチェックアウト
- 買い物やお土産の準備
- 帰宅後の荷物の整理
ざっと挙げただけでも、旅の準備から現地へ行くまでにはこのようにたくさんの手順があります。この手順を抜けがないように準備するとき、私たちは脳を使ってさまざまなことを考えながら行動をしているのです。
では実際どのように脳を使っているのか、インバウンドで使われる「旅マエ・旅ナカ・旅アト」の3つの時系列で考察して行きましょう。
旅マエ :旅行を計画する段階での脳の働き
友人などと話していたり、あるいはニュース番組などで素晴らしい景色を見たりしたときなど、わたしたちはささやかなきっかけから「よし、旅行に行こう!」などと思い立って計画を練り始めます。
国内にしようか、国外にしようか、飛行機で行こうか電車で行こうか、ホテルにするか、旅館にするかなど旅行を計画する前の段階では、たくさんリサーチをした上で情報を取捨選択し、決定するという決断力が必要になります
その時、脳では以下のような動きがあります。
- 情報処理: 目的地や交通手段、宿泊先などの情報を収集し、頭の中で情報を整理します。これによって計画を立てる準備が整い、旅行の楽しみが増します。この、脳が情報を処理する際にはアセチルコリンやグルタミン酸などの興奮性神経伝達物質が活性化されます。
- 予測と期待: 旅行の計画を立てると、楽しみや期待が湧いてきますよね。これは、脳が旅行中の楽しいことを予想してドキドキしているからです。未来の楽しみや期待によってドーパミンが分泌され、報酬系が活性化されます。
- 学習: 目的地やアクティビティのリサーチを通じて新しい情報を学び、これによって脳が成長します。このとき、グルタミン酸やアセチルコリンなどの神経伝達物質が関わってきます。
- 意思決定: 旅程や予算、アクティビティの選択など、考えなければならないことがたくさんありますよね。全て、脳が情報を分析した上で自分がどのように行動するかを決めます。この決定には、ドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質が影響を与えると言われています。
- 記憶の活性化: 昔行って楽しかった場所や、思い出話など、旅行の計画を練り始めた時は振り返ることもあるでしょう。その時に過去の旅行経験や関連する記憶が活性化されて楽しい思い出がよみがえりますが、この活性化に関わっているのはグルタミン酸やノルアドレナリンなどです。
旅ナカ:旅行中の実体験
さまざまなことを決定し、ついに当日。目的地についたわたしたちは観光をしたり、さまざまなアクティビティを楽しみます。時には交通手段がわからずに迷子になったり、驚く場面にも出くわすかもしれません。
この旅行の実体験をしているときにわたしたちの脳ではこのような動きがあります。
- 感覚刺激: 新しい環境や文化に触れることで感じる驚きや楽しみがあります。これは、目に見えない脳の中で神経伝達物質が活性化されているからです。感覚刺激が活性化され、視覚や聴覚、嗅覚などの5巻から入ってきた情報がセロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質を介して脳に伝達されます。
- 新たな経験: 新しいことに挑戦したり、違う文化を体験することで脳が刺激されます。これによって、脳がより活発に動いています。新しい体験による神経経路が形成される際には、ドーパミンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質が関わっていると言われています。
- 情動の調節: 新しい体験をしたり、新鮮な環境に身を置くことによって感じる喜びや楽しみがあります。これによって気持ちが安定し、リラックスできます。このとき、セロトニンやγ-アミノ酪酸 (GABA) などの神経伝達物質が分泌されています。
- ストレス軽減: 新しい場所や景色を見ることで、ストレスが減ります。これによって、心身ともにリフレッシュできています。ストレスホルモンの分泌が抑制され、セロトニンやGABAなどの神経伝達物質が心身のリフレッシュを促進します。
- 記憶の形成: 旅行中に経験したことは、記憶に残ります。これによって、旅の後にも楽しい思い出を持ち続けることができます。グルタミン酸やドーパミンなどの神経伝達物質によって、新しい情報や体験が脳内で記憶と関連付けられていきます。
旅アト:旅行後の変化
旅から帰ってきた後は、友達にお土産を配って現地の思い出話をしたり、写真を見返して思い出に浸ることもあるでしょう。この時の脳はこのような働きをしています。
- 情報の整理: 旅行中の体験や情報を整理することで、脳がスッキリします。これによって、次の行動を考えやすくなります。情報の整理をしているときは、グルタミン酸やGABAなどの神経伝達物質が活性化されます。
- 長期記憶への転化: 旅行での経験は、脳に長く残ります。これによって、楽しい思い出を思い出すことができます。長期記憶として脳に留まる際には、アセチルコリンやドーパミンなどの神経伝達物質が関わっています。
- 幸福感の持続: 旅行中のリラックスや満足感が、帰ってきてからも続きます。これによって、元気をもらえます。楽しかったなという思い出は、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質の分泌を促します。
- 経験の反省: 旅行の体験を振り返ることで、新たな気づきや学びがあります。これによって、次回の旅行に活かすことができます。グルタミン酸やドーパミンなどの神経伝達物質が活性化します。
- 次回の計画: 旅行の経験をもとに次の旅行を計画することで、脳がワクワクし、次の楽しみが生まれます。これによって、また新たな期待感が生まれます。次回の旅行の計画を立てる際には、楽しかった記憶がよみがえり、ドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質が分泌されます。
脳は「心技体」の全てのパフォーマンスに直結
弊社は、心(メンタル)・技(テクニカル)・体(フィジカル)全てにおいて上位概念の脳を鍛えることでパフォーマンスが向上するという新基準を普及するために活動しています。
感情を司る脳内物質、技術の限界を突破するためにできる脳の使い方、フィジカルの能力を最大限発揮するための脳の鍛え方など、近年段々と解明されていている脳科学理論を用いることで、日常生活のあらゆる面でのパフォーマンスが上がると信じています。
旅行と脳科学は一見すると結びつかないかもしれませんが、細かく旅行に関わる私たちの感情や行動を分析していくと、全ての起点は脳にあるということがお分かりいただけたのではないでしょうか?
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